鯉のぼりはいつからいつまで飾るの?すぐに飾って片づけるの?飾るタイミングや正しい片付け方

行事・季節

5月5日は「こどもの日」、そして「端午の節句」として、男の子の健やかな成長と幸せを願う大切な行事の日です。この時期、全国各地の家庭では色とりどりの鯉のぼりが空を泳ぎ、季節の風物詩として多くの人々に親しまれています。

では、鯉のぼりは具体的に「いつから飾り始め、いつ片付けるべき」なのでしょうか?また、きれいな状態で長く楽しむためには、どんなことに気をつければよいのでしょうか?

今回は、鯉のぼりを飾るベストなタイミング片付け方のポイントについて、わかりやすく解説します。


鯉のぼりとは?その意味と歴史

まず、鯉のぼりの意味について少し触れておきましょう。

鯉のぼりは、その名のとおり「鯉の形を模したのぼり」であり、男の子の誕生と成長を祝うものです。中国の伝説にある「登竜門(とうりゅうもん)」の故事にちなんでいます。これは、黄河の急流にある滝を登りきった鯉だけが龍になれるという伝説で、「困難を乗り越え、大きな成功を収める」ことの象徴とされています。

日本では、江戸時代中期頃から庶民の間に広まり、男の子の健やかな成長と将来の出世を願う意味を込めて、鯉のぼりを掲げる習慣が定着しました。

伝統的には、庭先や屋根の上に掲げる大きなものが主流でしたが、現代ではマンションのベランダに飾れるコンパクトな鯉のぼりや、室内用のインテリアタイプも人気です。


鯉のぼりを出すのはいつから?

鯉のぼりを飾り始める具体的な日にちは、厳密には定められていません。ただし、一般的な目安は次の通りです。

  • 春分の日(3月20日頃)から4月中旬(4月20日頃)までに飾る

  • 早ければひな祭り(3月3日)直後から飾り始めてもOK

2025年の場合

  • 【最も早く】3月4日(火)から

  • 【一般的な時期】3月20日(木・春分の日)~4月20日(日)

  • 【遅めに】4月下旬~5月初旬

地域や家庭によっては、以下のようなルールを採用していることもあります。

  • ひな祭りが終わったらすぐに飾る

  • 春分の日を迎えたら、天気の良い日に飾る

  • 端午の節句の約1週間前に飾る

ここで気をつけたいのが、「一夜飾り」にならないようにすること。一夜飾りとは、5月5日の直前、前日などに急いで飾ることを指します。これは縁起が悪いとされるため、遅くとも4月30日までには飾り終えるのが理想です。


鯉のぼりを片付けるのはいつまで?

飾り終えた鯉のぼりは、いつまでに片付ければよいのでしょうか。

こちらも明確な決まりはありませんが、一般的な目安は以下の通りです。

  • 5月10日~5月20日頃までに片付ける

2025年の場合

  • 【早めに】5月6日(火・こどもの日翌日)に片付け開始

  • 【一般的な時期】5月10日(土)~5月20日(火)

  • 【長めに楽しむ場合】6月上旬まで

なお、よく「片付けが遅れると婚期が遅れる」といった言い伝えを耳にするかもしれませんが、これは単なる迷信なので心配はいりません。

ただし、梅雨入りが近づくと湿気が高くなり、鯉のぼりがカビたり色落ちする恐れがあるため、できるだけ晴れた日に片付けることが大切です。


鯉のぼりをきれいに保つコツ

せっかくの美しい鯉のぼり、できれば毎年きれいな状態で楽しみたいですよね。そこで、飾るとき・片付けるときに意識しておきたいポイントをまとめました。

晴れた日に飾る・片付ける

雨の日や湿気の多い日は避け、天気の良い日に作業をしましょう。濡れたまま収納すると、カビの原因になります。

使用後はしっかり乾かす

万一雨に濡れてしまった場合は、必ずしっかり乾かしてからしまいます。濡れたまま収納すると、次の年に使えなくなることも。

点検と簡単なメンテナンス

収納前に、ほつれや破れがないかをチェック。軽い汚れは柔らかい布で拭き取り、必要であれば修理しておきましょう。

正しい収納方法

鯉のぼりは直射日光を避け、湿気の少ない場所に収納します。防虫剤を一緒に入れておくと、虫食い対策にもなります。


鯉のぼりを飾る期間まとめ

ここまでの内容を簡単にまとめます。

内容 時期の目安
鯉のぼりを飾る時期 早ければ3月4日~4月20日/遅くとも4月30日まで
鯉のぼりを片付ける時期 5月10日~5月20日頃/長くても6月上旬まで

約3カ月間、鯉のぼりを飾って楽しむことができるので、春から初夏にかけての季節の変化を家族で感じる素敵な機会にもなりますね。


まとめ|鯉のぼりを楽しみながら子どもの成長を祝おう

鯉のぼりは、日本の伝統文化のひとつであり、子どもたちの健康と成功を願う大切な象徴です。

2025年の場合、3月4日以降から4月30日までに飾り、5月10日から20日頃までには片付けるのがベストタイミング。
焦ることなく、天気の良い日を選びながら、ゆったりと準備と片付けを進めましょう。

毎年、家族みんなで鯉のぼりを飾ることで、子どもたちの成長を祝う心温まる時間を作ることができます。
大空を悠々と泳ぐ鯉の姿に、子どもたちの未来の大きな可能性を重ねながら、素敵な春のひとときを楽しんでくださいね。

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