小さい頃に練習し、子ども時代の主要な移動手段として使われることが多い自転車。多くの人は親に教わりながら、自己流で自転車に乗れるようになります。
しかし、大人になってから自転車に乗れなくなる人や、そもそも最初から自転車に乗れない大人も意外に多く存在します。
今回は、自転車に乗れない大人の原因と、その対応方法についてお話していきます。
自転車に乗れない大人の実態
あるアンケート調査によると、20歳から59歳の男女のうち、自転車に乗れると答えた人は95.5%で、残りの4.5%の人が自転車に乗れないと回答しています。
100人中4.5人が自転車に乗れないことを考えると、決して少なくない割合であることがわかります。さらに、自転車に乗れる人の中でも、普段から自転車に乗る習慣がある人は男性で50%ほど、女性では50%を切っているため、大人になって自転車に乗っていない人が多いことが示されています。
自転車に乗れない原因
自転車に乗れない大人の原因は、主に以下の3つに分類できます。
1. 子どもの頃から乗る機会がなかった
子どもの頃に住んでいた地域が坂道ばかりだったり、交通の便が良すぎて自転車を必要としない環境だった場合、そもそも自転車に乗る機会がなかったことが考えられます。
坂道を自転車で上るのは体力を要するため、幼少期から自転車を避ける習慣がついてしまうこともあります。また、家族が車で送り迎えしてくれる環境や、公共交通機関が発達している地域では、自転車に乗る必要がなかったという背景もあります。
2. 子どもの頃に練習したが、乗れなくて諦めた
子どもの頃に自転車の練習をしたものの、うまく乗れずに諦めてしまったケースも少なくありません。補助輪を外した後のバランスを取る練習が難しく、転んで怪我をしてしまった経験から「自転車=怖い」という恐怖心が残ってしまった人も多いです。
特に、運動神経に自信がない人や、諦めが早い性格の人に多く見られる傾向があります。
3. 大人になって自転車に乗る機会がなくなった
大人になると、通勤や移動手段として電車や車を利用することが増え、自転車に乗る機会が減少します。長期間自転車に乗らないことで、かつて身についていた自転車の操作感覚を忘れてしまうことがあります。
再び自転車に乗ろうとした際に、バランスが取れずにうまく乗れないことが多いです。
自転車に乗れない大人の対応方法
自転車に乗れない大人の対応方法としては、以下の2つが挙げられます。
1. 練習する
自転車に乗れない大人の中には、必要に応じて大人になってから再び練習を始める人もいます。例えば、自転車に乗らないと不便な場所に行く必要がある場合や、将来的に子どもに自転車の乗り方を教えるために、自ら練習することを決意することがあります。
自転車に乗れると行動範囲が広がり、移動時間も徒歩に比べて大幅に短縮できます。練習する時間帯としては、人目が少なく、静かな早朝や夜が適しています。また、広い公園や駐車場など、車通りが少ない場所で練習することが推奨されます。
2. 自転車を使わない
大人になって駅の近くに住むことや、自家用車を所有することで、自転車に乗る必要がない人もいます。特に女性の場合、通勤時にスカートを着用することが多く、自転車に乗ることが不便に感じることもあります。
自転車に乗らなくても、徒歩や公共交通機関、自家用車での移動が可能であれば、無理に自転車に乗る必要はないと考える人も少なくありません。
大人が自転車に乗れるようになるための解決策
それでは、自転車に乗れない大人が乗れるようになるためにはどうすればよいのでしょうか。以下に具体的な解決策をまとめます。
1. 恐怖心をなくす
幼少期に自転車の練習中に転んで怪我をし、「自転車=怖い」というイメージが残っている場合、その恐怖心を克服することが重要です。
適切な練習を重ねることで、怪我をするリスクを減らし、自転車に対する恐怖心を取り除きましょう。自転車に乗ることで得られるメリットを考えると、恐怖心が徐々に薄れていくはずです。
2. 適した練習場所と時間帯を選ぶ
自転車の練習をする際には、人が少ない早朝や夜の時間帯を選ぶことが望ましいです。また、広い公園や駐車場など、車通りが少なく安全な場所を選びましょう。
人通りの多い場所や細い道での練習は避け、明るい場所で練習することが重要です。
3. 段階的な練習方法
最初は、足で地面を蹴って進む練習から始めます。ペダルを外し、サドルを下げて足が地面にしっかりつく状態で、バランスを取る練習をしましょう。
この方法でバランス感覚を養い、次にペダルを漕ぐ練習に移行します。徐々に練習の難易度を上げることで、効率よく自転車に乗れるようになります。また、自転車に乗れる人に付き添ってもらい、アドバイスを受けながら練習することも効果的です。
4. 自転車教習所の利用
自転車の教習所や講習会に参加することも一つの方法です。専門の指導者から安全に乗る方法を学び、他の受講者と一緒に練習することで、安心感を持ちながら上達できます。
自転車教習所では、段階的なカリキュラムが用意されており、初心者でも無理なく習得できる環境が整っています。
5. 安全グッズの活用
自転車に乗る際には、ヘルメットやサポーターを着用し、転倒時の怪我を防ぎましょう。特に、大人は子どもよりも体重があるため、転倒時の衝撃が大きくなりがちです。
安全対策を万全にすることで、安心して練習に取り組むことができます。
結論
自転車に乗れない大人は意外に多く、その主な原因としては子どもの頃の経験や、大人になってからの生活環境が影響しています。
自転車に乗れるようになるためには、恐怖心を克服し、適切な練習方法と場所を選び、必要なら専門の指導を受けることが重要です。
また、自転車に乗らない生活を選ぶことも一つの方法です。自分のライフスタイルに合った選択をすることで、快適な生活を送ることができます。