アリの巣コロリは、逆効果というわけではありませんが、すべてのアリに効果があるわけではありません。
特に室内に入ってきた小さいアリには、まったく効果がないこともあります。
アリの巣コロリの効き目の仕組み
アリの巣コロリは、蜜でアリを誘引し、その餌を巣に持ち帰らせることで、巣全体に薬剤を浸透させてアリを駆除する仕組みです。
アリの巣コロリに使われている薬剤は主にフィプロニルとジェル状のジノテフランの二種類で、どちらも水溶性です。このため、湿気の多い環境では薬剤が液状化し、効果が薄れることがあります。
アリの巣コロリが逆効果?
アリの巣コロリ自体が逆効果になることはありませんが、すべてのアリに効果があるわけではないため、期待外れになることがあります。
アリの巣コロリを複数箇所に設置してもアリの種類や設置場所によっては、まったく効果が見られないことがあります。
たとえば、クロトビゲアリのような種類のアリは、アリの巣コロリに反応しないことが多いです。
特に湿気の多い場所では薬剤がすぐに液状化してしまい、効果が出る前に使い物にならなくなることもあります。
効果のあるアリの種類と使用方法
アリの巣コロリには、顆粒状とジェル状の二種類があります。顆粒状のものはアリが持ち運びやすく、巣に持ち帰らせることを前提に作られています。
一方、ジェル状のものは吸蜜性の高いアリを引き寄せるために設計されています。
アリの巣コロリは、クロオオアリ、オオハリアリ、トビアリなどの種類に効果があります。特に「スーパーアリの巣コロリ」は、ミツアリ、ヒメアリ、イエヒメアリなどの小さいアリにも効果的です。
アリの巣コロリの使用方法としては、アリの通り道や巣の近くに設置することが推奨されています。
働きアリがアリの巣コロリを巣に持ち帰り、巣全体で共有することで、巣全体に効果が及びます。ただし、効果が現れるまでには数日から数週間かかることがあります。
室内での使用における注意点
アリの巣コロリは室内でも使用できますが、アリの行列や室内汚れに注意が必要です。アリの巣コロリを室内に置くと、アリが行列を作って集まり、薬剤がこぼれることがあります。
特に小さい子供やペットがいる家庭では、誤飲のリスクがあるため注意が必要です。
最適な設置場所としては、窓際のレール部分や勝手口の隅などが良いでしょう。これらの場所であれば、万が一薬剤がこぼれても掃除がしやすく、室内が汚れる心配も少なくなります。
アリの巣コロリの薬剤の成分と安全性
アリの巣コロリに使用されている主な薬剤はフィプロニルとジノテフランです。フィプロニルは、フェニルピラゾール系の殺虫剤で、昆虫の神経伝達物質を阻害して殺虫効果を発揮します。
ジノテフランは、ネオニコチノイド系の殺虫剤で、広範囲の害虫に効果があります。
これらの成分は、急性毒性は低いものの、皮膚から吸収されることがあるため、取り扱いには注意が必要です。
フィプロニルとジノテフランは日本国内で使用が認められているものの、欧州では屋外での使用が規制されています。これらの薬剤を使用する際は、使用基準を守り、適切に取り扱うことが重要です。
まとめ
アリの巣コロリは、すべてのアリに効果があるわけではなく、環境やアリの種類によっては効かない場合もあります。特に湿気の多い環境では薬剤が液状化しやすく、効果が薄れることがあります。
室内で使用する際は、アリの行列や室内汚れに注意し、子供やペットが触れないように設置場所を工夫しましょう。
効果的なアリ駆除には、アリの種類や設置環境を考慮し、適切な方法を選ぶことが大切です。アリの巣コロリ以外にも、ホウ酸やベーキングパウダーなどの天然素材を使った駆除方法も検討してみてください。
アリの巣コロリは、アリの駆除に効果的なアイテムですが、すべてのアリに効果があるわけではなく、設置環境やアリの種類によっては効かない場合もあります。
特に湿気の多い場所では薬剤が液状化しやすく、効果が薄れることがあります。また、室内で使用する際はアリの行列や室内汚れに注意が必要です。効果的なアリ駆除には、アリの種類や設置環境を考慮し、適切な方法を選ぶことが重要です。アリの巣コロリ以外にも、ホウ酸やベーキングパウダーなどの天然素材を使った駆除方法も検討してみてください。