ほうれん草は栄養豊富でさまざまな料理に使われる人気の野菜ですが、味噌汁に入れる際にそのまま使っても良いのか疑問に思うことがあるかもしれません。
今回は、ほうれん草を味噌汁にそのまま入れても大丈夫なのか、またアク抜きが必要な理由や方法について詳しく解説します。
さらに、アク抜きしたほうれん草を使った人気の味噌汁レシピも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ほうれん草を味噌汁にそのまま入れるのはNG?冷凍はOK?
ほうれん草は、そのまま味噌汁に入れるのはあまりおすすめできません。
その理由は、ほうれん草に含まれる「シュウ酸」という物質が関係しています。シュウ酸は摂取すると尿管結石を引き起こす可能性があり、特に大量に摂取するとリスクが高まることが知られています。
シュウ酸は水に溶けやすい性質を持つため、ほうれん草を使用する前にアク抜きとして茹でることで、シュウ酸の量を大幅に減らすことができます。
一方で、市販の冷凍ほうれん草は、すでにアク抜き処理が施されている商品が多いため、そのまま味噌汁に入れても問題ありません。
冷凍ほうれん草は手軽に使えるので、時間がない時や手軽に調理したい時には便利です。
ほうれん草を味噌汁に入れるためのアク抜き方法
ほうれん草を味噌汁に使う際は、まずシュウ酸を除去するためのアク抜きを行うことが重要です。アク抜きには主にレンジを使う方法と、鍋で茹でる方法の2つがあります。
どちらも手軽にできるので、料理の時間や用途に応じて選んでください。
①レンジで加熱する方法
レンジを使ってアク抜きする方法は、忙しい時に特に便利です。
- ほうれん草の根を切り落とし、根元から茎にかけて十字に切り込みを入れて洗います。
- ほうれん草を1束ずつ、葉と根元が交互になるように並べ、ラップでしっかり包みます。
- 600Wの電子レンジで約2分加熱します。
- 加熱が終わったらすぐにラップを外し、冷水に浸して冷まします。
- 冷めたら根元を揃えて水気をしっかりと絞ります。
レンジでのアク抜きは、短時間で簡単にできるのが魅力ですが、シュウ酸の除去率は鍋で茹でる方法に比べると低めです。時間がない時や少量のほうれん草を使いたい時におすすめです。
②鍋で茹でる方法
鍋で茹でる方法は、ほうれん草のアクをしっかりと抜くための最も効果的な方法です。
- ほうれん草の根を切り、根元から茎に向かって十字に切り込みを入れて洗います。
- 鍋に2リットルの水を入れて沸騰させ、塩大さじ2分の1を加えます。
- まず、ほうれん草の根元部分を湯に入れ、30秒から1分ほど茹でます。その後、葉の部分を湯に沈めます。
- 全体を1分半から2分半茹でたら、すぐに冷水に取り、冷やします。
- 冷めたら水気をしっかりと切り、使用する準備が整います。
この方法ではシュウ酸をしっかりと除去できるので、ほうれん草を安心して味噌汁に使うことができます。
塩を加えることで、ほうれん草の色が鮮やかになり、栄養素の流出も抑えられます。
アク抜きしたほうれん草を使った人気味噌汁レシピ3選
アク抜きを終えたほうれん草は、味噌汁に加えることで栄養価が高まり、美味しく仕上がります。ここでは、アク抜きしたほうれん草を使った人気の味噌汁レシピを3つ紹介します。
①豆腐とほうれん草のお味噌汁
豆腐とほうれん草を組み合わせたシンプルな味噌汁は、やさしい味わいが魅力です。ほうれん草を下茹でしておくことで、余計な水分が抑えられ、味噌の風味が引き立ちます。
お好みで七味唐辛子を振りかけると、アクセントになります。
②モッツァレラチーズのとろける洋風お味噌汁
下茹でしたほうれん草にモッツァレラチーズやトマト、オリーブオイルを加えた洋風の味噌汁は、和洋折衷の美味しさが楽しめます。
トマトの酸味とチーズのコクが、ほうれん草と絶妙にマッチします。
③ほうれん草となめこのお味噌汁
ほうれん草となめこの食感を楽しめる味噌汁は、冷めにくく、寒い季節にぴったりの一品です。なめこを加えることで味噌汁にとろみが出て、より一層満足感のある味わいになります。
まとめ
ほうれん草は栄養豊富でありながら、適切な処理をせずにそのまま使うとシュウ酸が体に悪影響を与える可能性があります。
味噌汁にほうれん草を使う際は、必ずアク抜きを行い、安心して食べられるようにしましょう。
今回紹介したアク抜き方法や味噌汁レシピを参考に、日々の食事にほうれん草を取り入れて、美味しく健康的な食生活を楽しんでください。